メッキ加工を行う作業場の様子

アクセサリーのメッキ加工|主なメッキ色・仕上がりと依頼前に確認したいこと

アクセサリーのメッキ加工は、製品の色や光沢、全体の印象を決める重要な仕上げ工程です。

同じ形の製品でも、ゴールド、ロジウム、ピンクゴールド、黒ニッケルなど、選ぶメッキによって見え方は大きく変わります。光沢を抑えたソフトゴールドやソフトシルバー、アンティーク調の古美仕上げを選ぶこともできます。

一方で、希望する色だけを決めれば、どの製品も同じように仕上がるわけではありません。製品の素材、メッキ前の表面状態、形状、磨き方なども完成後の見え方に影響します。

この記事では、アクセサリーや金属パーツに使われる主なメッキの色と仕上げ、加工前に確認したいこと、1個の試作から量産までの進め方をご紹介します。

メッキの色や仕様が決まっていない段階でもご相談ください
加工する製品の素材、形状、用途、数量、希望する色や質感を確認し、適した加工方法を検討します。お客様が用意した製品へのメッキ加工や、1個からの試作もご相談いただけます。

アクセサリーのメッキ加工とは

メッキ加工は、金属などの素材の表面に、別の金属の薄い皮膜を形成する表面処理です。アクセサリーや金属パーツでは、製品に色や光沢を加え、希望する外観に仕上げるために使われます。

素材の表面を覆うことで、変色や腐食を抑える役割を持たせる場合もあります。ただし、メッキを施した製品も、使用中の摩擦、汗や水分、保管環境などの影響を受けます。メッキによって変色や摩耗が完全になくなるわけではありません。

アクセサリー製作では、原型作成、鋳造、磨きなどを行った後、仕上げに近い工程としてメッキを施します。製品によっては、その後に変色防止を目的とした塗装やコーティング、色入れ、レーザー彫刻、組み立てなどを行います。

亜鉛合金の生地と金メッキ加工後のハート型パーツの比較
左:メッキ前の亜鉛合金生地 右:金メッキ加工後

アクセサリーOEM全体の工程については、アクセサリーOEMとは?企画・試作から量産まで製作の流れを解説もあわせてご覧ください。

よく扱うメッキの色と仕上げ

アクセサリーに使われるメッキには、明るい金色や銀色だけでなく、黒系、ピンク系、艶を抑えたもの、使い込んだような表情を出すものなどがあります。

主に次のようなメッキをご相談いただけます。

アクセサリーのメッキ加工で選べる主な色と仕上げの比較
主なメッキの色と仕上がりの比較

ゴールド系

  • ゴールド
  • ピンクゴールド
  • ソフトゴールド

ゴールドは華やかな金色、ピンクゴールドは赤みを含んだ温かみのある色です。ソフトゴールドは光沢を抑えた、落ち着いた質感の仕上げです。

同じ「ゴールド」と呼ばれる仕上げでも、色の濃さや赤みによって印象が異なります。希望に近い製品や色見本がある場合は、相談時にご提示ください。

シルバー系

  • シルバー
  • ロジウム
  • 代用ロジウム
  • ニッケル
  • ソフトシルバー

シルバー系のメッキには、明るさや色味、光沢の違いがあります。ロジウム、代用ロジウム、ニッケルも銀色系の仕上げとして使われますが、それぞれ見え方や加工仕様が異なります。

ソフトシルバーは艶を抑えた仕上げです。強い光沢を避けたい製品や、落ち着いた印象にしたい場合の選択肢になります。

黒・ガンメタ系

  • 黒ニッケル
  • ガンメタ

黒ニッケルやガンメタは、黒から暗い銀色に近い印象の仕上げです。製品の形状や表面の状態、光の当たり方によっても色の見え方が変わります。

古美仕上げ

  • 真鍮古美
  • 銀古美
  • 銅古美

古美仕上げは、表面に濃淡を付け、長く使い込んだようなアンティーク調の表情を出す仕上げです。凹凸のあるデザインでは、くぼんだ部分と表面部分に濃淡が生まれ、立体感を強調できる場合があります。

一般的な光沢メッキとは異なり、一つひとつの濃淡や表情に差が出ることがあります。均一な色を求める製品なのか、古美特有の風合いを活かしたい製品なのかを確認して選びます。

メッキ加工だけの依頼や持ち込み品にも対応しています

アクセサリーを一から製作する場合だけでなく、お客様が用意した製品やパーツへのメッキ加工もご相談いただけます。

例えば、加工前の金属パーツを支給してメッキだけを依頼することや、試作として1個を加工し、色や質感を確認してから量産へ進めることも可能です。

ただし、すでに別のメッキや塗装が施されている製品、複数の素材を組み合わせた製品、素材が分からない製品などは、現物や写真を確認して対応の可否を判断します。

素材と表面状態がメッキの仕上がりに影響します

ご相談の多い素材には、次のようなものがあります。

  • 真鍮
  • 錫合金
  • 亜鉛合金
  • 鉄
  • アルミ
  • ステンレス
  • 銀

素材が異なると、必要な前処理や下地、加工条件も変わります。同じメッキ色を指定しても、素材や表面状態によって完成後の見え方に違いが出ることがあります。

また、メッキは製品表面に薄い皮膜を形成する加工のため、メッキ前の傷や凹凸、鋳造時の表面状態が加工後にも影響します。

光沢のある仕上がりにしたい場合は、メッキ前の磨きが特に重要です。表面を整えてからメッキを施すことで、光の反射がそろい、滑らかに見えやすくなります。

一方で、細かな模様や意図的な凹凸を残したい製品では、磨きすぎるとデザインの輪郭や質感が変わる可能性があります。どの部分を光らせ、どの部分の形状を残すかを考えて仕上げます。

メッキ加工のため治具に取り付けられた金属パーツ
メッキ前の金属パーツを治具に取り付けた状態

製品の形状に合わせて加工方法を検討します

メッキ加工では、製品の形状も確認が必要です。

深いくぼみ、細い隙間、複雑な立体形状がある場合は、平らで単純な形状の製品とは加工条件が異なります。チェーンや可動部分を含む製品では、メッキ後も動きが保たれるかを考える必要があります。

ロー付けや組み立てを行う製品では、どの段階でメッキを施すかによっても作業方法が変わります。部品の状態でメッキをするのか、組み立てた後に製品全体へメッキをするのかを、形状や仕上がりに合わせて検討します。

治具に取り付けた金属パーツをメッキ槽へ入れて加工している様子
治具に取り付けたパーツをメッキ槽へ入れて加工します
ニッケルメッキ加工に使用するメッキ槽
メッキの種類や製品に合わせて加工条件を調整します

変色を抑えるための後加工も相談できます

メッキの種類や製品の用途によっては、メッキ後に変色を抑えるための加工を加える場合があります。

電着塗装、クリアコーティング、ざぶ塗装、焼き付け塗装などもご相談いただけます。

どの後加工が適しているかは、メッキの種類、製品の形状、使用目的、求める外観などによって異なります。後加工を施した場合も、摩擦や使用環境による変化を完全に防げるものではありません。

日常的に身に着けるアクセサリーなのか、キーホルダーやバッグチャームなのか、展示用や記念品なのかなど、使用方法もあわせてお知らせください。

1個の試作から量産まで相談できます

メッキ加工は1個からご相談いただけます。量産前に色や仕上がりを確認したい場合は、最初にサンプルを製作し、確認後に量産へ進むこともできます。

サンプル製作は、1個を加工する少量依頼と同じように費用がかかります。完成したサンプルで色や質感を確認することで、量産前の認識の違いを減らせます。

ただし、メッキは素材の状態や加工時期などによって見え方に差が生じることがあります。サンプルと量産品を含め、すべての製品が完全に同じ色や表情になるとは限りません。

メッキ加工の相談時にお知らせいただきたいこと

お見積りや加工可否を確認する際は、次の内容が分かるとご案内がスムーズです。

  1. 加工する製品やパーツの種類
  2. 真鍮、錫合金、亜鉛合金などの素材
  3. 希望するメッキ色と質感
  4. 製品の用途
  5. 試作と量産の数量
  6. 希望納期
  7. 参考にしたい現物、色見本、写真の有無
  8. 磨き、塗装、組み立てなど、メッキ以外に必要な加工

図面がない場合でも、製品の全体写真、加工したい部分の写真、大きさが分かる情報などがあれば確認できます。素材名が分からない場合は、購入時の商品情報や分かる範囲の材質もお知らせください。

アクセサリーのメッキ加工をご相談ください

メッキ加工は、色を付けるだけではなく、製品の素材、表面状態、形状、磨き方によって仕上がりが変わる工程です。

株式会社シーウェルでは、メッキ加工だけのご依頼から、材料選び、磨き、塗装、組み立てなどを含むアクセサリーOEMまで対応しています。

使用する材料が決まっていない場合は、アクセサリーOEMを材料から考える|材料在庫を持つ会社に相談するメリットもあわせてご覧ください。

メッキ加工について相談してみませんか?

メッキしたい製品の写真、素材、希望色、数量、用途、希望納期など、現在分かる範囲でお知らせください。

お急ぎの場合は、お電話でもご相談いただけます。

03-3845-7571

受付時間:平日 10:00〜17:30(土日祝定休)